終活、傷を残さない相続をするために。

私は二人兄弟の下で、最近、母を亡くしました。父は先立っており、残された母は元気だったころ、きちんと終活するつもり、兄弟が相続でごたごたするのはみっともないからとよく言っていました。しかし、死期がせまると、母自身がまとめていた古着を処分することすら、私が死ぬからってその用意をしていると言って大騒ぎをする始末で、全て開けっ放しのまま、人生を終えました。

母の死後、家や土地などを処分して兄弟二人で相続をすることになりました。私たち兄弟はそれこそ通帳はどこにあるのか、ハンコはどこに置いてあるのかから、作業が始まりました。お互いに仕事がある中で、この作業もするわけですから大変でした。いらいらもしました。結果として、母が言っていたごたごたまではいきませんが、関係は変わってしまいました。

今更、母を責めてもどうにもならないので、そういう気持ちはありませんが、残された者に傷を残したくないのなら、終活はできる時にすまし、相続がスムーズに行くよう整理しておくべきだと思います。これからこれらのことに向き合われる方の何かの参考になれば幸いです。